不安なルーティン
1日の暮らしの中に、コントロールの効かないことが1つでもあると、ルーティンから外れることが怖くなる。
僕は毎朝の起床がこの世で一番苦手だ。車のクラクション並みの目覚ましをかけても、スマホのアラームを20分おきに3つかけても、どういうわけだか全くその音に気づけない。うっすらとした記憶が出ても、クリアになるまで頭を働かせることができない。だから、僕の起床時間はパートナーのそれに大きく左右される。
パートナーが起きて1時間後が、だいたい僕の起床時間。カーテンを開けてもらって、まぶしいほどの日差しを浴びる。曇っているときはそれができずに苦労する。
上体を起こしたら、後ろに回られて横になることが難しい状態になる。ここまで来たらあとは起きるだけ。のそのそとベッドから離れ、リビングのソファに移動する。最近は洗面所が寒いものだから、顔を洗うまでにひどく時間がかかるのが難点だ。あぁ、もっとすっきり起きられたらなと思うのだけど、どんなに手を尽くしてもそれが叶わない。
明日からの取材に支障がでるんじゃないか。緊張感がとれない僕の、悩ましいルーティンだ。